5周まわってTwelve bars and three chords ①「ブルーズやろうゼ。」

今こそみんなでブルーズやらへん?

12小節3コード。

ちなみに、英語で言うと・・・

”Twelve bars and three chords”

と、言います。そのまんまやん!みたいな。はい、そのまんまです。

 

今こそ、12小節3コードの音楽をやるのがクール!

そう、ザッツ・ザ・ブルーズ!

 

「今こそ」なんて言うのは個人的な趣味というか勝手な意見です。すみません。

でも”シンプル”なコトにワクワクな気分なのです。

 

 

ブルーズは一時期ハマっていた時期がありましたが最近再び楽しいなあと。ブルーズに限らず、ポップでもロックでもシンプルなものに浸ってます。

やっぱかっこいいよ、シンプル・イズ・ザ・ベストでクールで重厚感がでている音楽って。

 

 

「ブルーズって12小節なん?」って思う方がいるかもしれないので念のため解説。

 

12小節、3コードというのがブルーズの基本構成なんです。

これが基本的なベースなので、そこにキーが乗る。はい、これでOKブルーズ!

 

なんて、簡単に言っちゃいましたが、ブルーズはとても重厚な音楽性やルーツがあるんで、掘り下げていくとそんなにシンプルな感覚で受け止めてOKというわけではありませんが。

もちろん、12小節が絶対というわけでもありません。

 

私はブルーズミュージシャンではないのですが、あくまでブルーズセッション好きの一人として「12小節3コードの基本構成覚えていればブルーズを始めるきっかけになるよ」という、初歩的なライトなお話しをするだけなので、専門的に楽器演奏されてる方は、このサブジェクトはスルーしてくださいね!

 

 

アフリカ系アメリカ人から発生した音楽、ブルーズは、イメージ的なところだけで言えば、主にギターのサウンドがフォーカスされることが多く、歌は孤独や悲壮感が溢れるものが多いです。

ブルーズを掘り下げると、誕生した頃の時代背景なども関係してきますので、個人的な戯言であるコチラでは割愛しますが、歴史を調べていただければと思います。

 

ブルーズメンと聞いて、ぱっ、と思い浮かんで名があがるのは、マディーウォーターズはじめ、BBキングやアルバートキング、フレディーキングなどかと思うのですが、まさにその通り。

ブルーズ聞くなら避けて通れないパイオニア陣です。

 

マディー以外はキングが多いなあ?って。そうです、前述の御三方が言わずと知れた「ブルーズ3大キング」。

 

余談を追加すると、ミシシッピ州発のデルタブルーズが、アメリカのバスキングのルーツのひとつです。

デルタブルーズといえは、上記3大キングの中のひとり、BBキングですよね。彼が音楽巡業でデルタブルーズを路上で演奏してたスタイルがバスキング文化の発展にも貢献しています。

 

もうひとつの余談で、フライングVのイメージは古いところで言えばアルバートキング。有名なロックアーティストでVをアイコンとしてる人も多いですが、はるか昔にブルーズマンのギターとしても存在を認識もされていたなんて、そしてブルーズでV!渋いですよね!

 

やっぱりこうして改めてもブルーズは敷居が高い感じがするのですが(確かに厳密には敷居は高いけど)、みなさんご存知のビートルズだってストーンズだって初期はバリバリのブルーズです。

世界3大ギタリストの一人、クラプトン様もブルーズミュージシャンとして有名ですが、そもそもクリームはめっちゃブルーズなバンドやしね。

 

例としてはかなりレベル高いですが・・・(汗)

 

現代ロックやポップのルーツがブルーズからスタートしているということです。

現代のダンスサウンドで構成されるポップミュージックだって、辿っていけば、そのコンポーザーが影響を受けたテクノアーチストがいたとして、そのアーチストが影響を受けたアーチストにこれまた影響を与えたのがビートルズの多重録音だったりするのです。

 

ロックやテクノに名を連ねるイギリスのミューシャンも、元の元を辿れば、海の向こうのアメリカから渡ってきたブルーズから第一歩を始めて大衆音楽へとつなげていったレジェンドたちがいて、のちのロック王国UKへとつながっていくわけです。

 

イギリス人のミュージシャンなら皆必ず通ってる道、それがブルーズ!

彼らのブルーズは明るい。ブルーズの世界観すらガラリと変わって聞こえるようなとても自由なスタイルなのです。

ロンドナーたちは、ミュージシャンに限らずその辺の人たちも普通にブルーズを歌ったり演奏を喜んで聞いたりするのです。かなり身近な音楽です。

 

そういった背景もあるのか、私がロンドンで音楽を始めたばかりの頃、友人に一番最初に言われたのが「音楽やるなら、ブルーズのレパートリーがないとダメだよ」という一言。

演れる場所(ステージ)ないよ~、って意味です。

 

レパートリーとか時間かかるわ!ってその時は思ったのですが、「ブルーズのレパートリーがないとダメ」という本当の意味は、王道の曲は全部頭に入れといた方がいいよという意味で、「完コピしろ」ってわけではないの。

例えば「Thrill is goneをやろうぜ」って周りに言われたら、その曲がどんな曲なのかだけわかっていればいいんです。だから曲自体は聞いてないと(知ってないと)とダメなんだけどね。覚える必要はないのよ。

 

「ブルーズの決め事だけを頭に入れて、あとは知ってる曲が多ければ多いほど、周りの演奏について行きやすいから”楽”」と、言うことを友人は言いたかったのです。

「おお、それなら大丈夫、ブルーズのCDは色々聞いてるし、メロとかもわかるぞ!」という感じで、全く私自身はブルーズミュージシャンでもなんでもないのにブルーズから始めました。(笑)

 

 

覚えることはひとつだけ。

それが「12小節3コード」なのです。

 

別に完コピできるレパートリーなんか無くたって良くって、その基本構成が頭に入ってて、あとはキーとサイズさえ合っていれば、いざ曲を知らなくてもその構成の上で演れれば何でもいいんです。歌詞だって適当でもいい。

それこそがまさに・・・ザッツ・ザ・ブルーズ。

 

スキルやレベルなんていうのは、全く別のこと。それは後々の話し。気にしない気にしない。という感じの雰囲気ですよ、みんな。

 

ブルーズのプロの方は、「なんだっていいさ、ブルーズが楽しいのさっ!」と、毎日毎日ブルーズをやり続けた結果、超絶なスキルとなり、後々プロでやってますって人が結構多いです。

やっぱり、楽しむってことが一番大切なんだなあと、彼らを見ていると本当に思います。

 

彼らブルーズを愛して日々演奏している人たちは、自分のアピールとか商業的なことなんか一切考えてないですから。そこから商業的に成功した一握りのブルーズマンって、やっぱりとんでもなく凄いのだと思う。

 

プロになりたいなあなんて思うとき、最初は楽しくて音楽をやってたはずが、途中で「どういうスタイルで売るか」「どう名を出すか」「売れるものをやるか、好きなものをやるべきか」、最近ならば「SNSをやりたくないけどやるべきか」などという葛藤や打算が、脳裏のほんのわずかな部分に出てくるのが普通です。

それが全くなく、ただただ若きから老いてまでも現場で音楽をやり続けるのがブルーズマン。

こういう人たちには敵わないですよね。純真無垢な心には人間勝てないです。

 

 

ブルーズのセッションだけは、嫌なやつだとかイジワルな人とか見たことない。もしかしたら、レコーディングとかコンサートとか他の現場で悪態ついてる人もいるかも?しれないよ。でも、ブルーズの場では私は見たことないんです。

純粋でピースフルな、音楽を楽しむ空気だけがそこに流れてる感じ。

 

基本的に音楽家同士の場で嫌なやつはいない、と正した方が正解かもしれませんね。

ただ、そんなことも知らねーの?と馬鹿にされたりとか、わざと難しい楽曲ぶつけてきたり等、あるある的な程度の事は私の場合はジャズの現場で経験したことはあるから、音楽のある場所で嫌な気分になる時は時にはあるかと。(笑)どんな職場だって同じですよね。

それは自分が出来てなかった事への指摘。最初は嫌なやつぅ!なんて思ったりするんだけどね、結局は「じゃあ、教えて!わからないから!」と、向かっていったらすぐ壁乗り越えて仲良くなるんですよ。(笑)職場あるあるで、否定的に捉えてたら永遠に交われないけど、受け入れれば普通に「なんだ、親切な人だったんじゃん」と気づく。

 

もし、音楽の現場で嫌なやつ?という感じの人がもしもいるとしたら、それは音楽が好きなのではなくて「自分が好き」のような人がいるような場所の方が、どちらかというと不快な空気に当たりやすいかもしれません。

音楽やエンタメに限らず、学校でも職場でも、重きが「自分だけ」に向いてる人は、それは単なる自分中心、自分のために相手を従わせたい故のわがままということになりますので。

 

そういや日本人に嫌がらせされたことがあるのよね、うんうん。自分と権力とコネが大好き、みたいな人でした。もちろんジャズでもないし音楽的な方とも言えず、自分を魅せるためのステージを手伝って欲しいと頼み込まれて手伝ったところ、蓋を開けると直前から妨害続き、本番前後に誹謗中傷メール諸々と酷い目に遭いました。

同じような仕打ちを受けて怒ってた人が結構いたけど、皆口を揃えて言うのが、なんの意味があって嫌がらせするのかわかんない、って事。

音楽の場所で奏者に悪態ついても何の得もないわけなんだけど、そういう事する人って何故かイベンターや権力者のみ媚びるわけですヨ。ミュージシャンシップない人の嫌がらせを受けたらスルーするしかないです。あ、ロンドンの話しです。

 

音楽は周囲(ソリストやバンド)あってこその演奏。結論から言うと、ブルーズに限らず「音楽好き」が集まる空間に周囲に悪態つく人はいないんじゃないかなと思う。

 

メイジャー思考なら承認欲求があるのは悪いことではないし、自分が好きであることはとても大事なので、自分が好きでいて、それでいて音楽マインドのある人は、別に問題ない。それが普通かなと。

でも「自分しか」興味ない人、音楽より自分が大事、音楽は「ついで」・・みたいな人がいたら、要注意かも?ということでございました。

そもそも、自分しか興味なかったらバンドはやれない。

 

セッションって音楽現場の中でも特にピースフルな空気溢れてるんで、ぜひ挑戦してみてください。

 

「12小節3コード」というブルーズの基本構成は、全てのセッションの場においての基本となってます。

ブルーズに限らず、別ジャンルのコンサートでも音楽家が飛び入りして、お互い共通のレパートリーがなくても、「よし、ブルーズのAでやるか!」なんて感じで即興でやるんです。

 

「ジャムセッションしよう!」と誰かがいえば、その意味は、曲指定がない限りは基本はTwelve bars three chordsというのが当たり前、暗黙の了解であり、いざ即興演奏する場合に決めるのは、キーやテンポだけです。

 

テンポについては「100bpmで!」なんて伝え合うわけではなく、リズムを決めて、あとは身振りなどで「このくらい」と速度感を示すだけ。

「(手足などで速さを表しながら)これくらいのテンポで、ラテンで、キーEマイナーでやろうか。」

という感じで決めていきます。

ラテンとかシャッフルとかスローとかファンクとか伝われば何でもよし。リズムセクションの方(ドラムとかベース)であれば、そういったワードと速度を示すことでまず伝わります。

一回で伝わらなかったとしても、身振り手振りで「こんな感じでこういうリズム感で」と表現すれば伝わるよ。

安心してやってちょんまげ。

 

3コード以外のブルーズ曲も勿論沢山あるのですが、セッションの時にこの基本構成以外の曲をリクエストするのは基本的にはルール違反?です。

まあ、ブルーズでも天国の階段とかリトルウィングあたりのメイジャーな曲をあげれば、彼らはやれるんだけどね。セッションといえば「12小節3コード」が暗黙の了解ということです。

 

楽器奏者の方は12小節3コードやカノン進行などの基本構成はみんな余裕で出来る人ばかりで、それにかぎらずコードのパターンも色々頭に入ってる人がほとんどですよね。

でも、楽器初心者で趣味でやってる方や歌パートのみ人は、楽譜やコード、歌詞を追いながら演奏や歌うということから始めていると思いますので、「自由にどうぞ」と言われてもなかなか・・・というのもありますよね。

次なるステップアップとして、ブルーズ展開を覚えて、その中で自由に演奏したり歌ったりしてみてもいいかも。

 

超簡単ですから、ぜひ!

 

 

次回に、ブルーズ展開の例などを挙げてみたいと思います。

ほなほな。