前のブログの続き。
割とどうでもいい個人的な戯言ですが、語り始めてしまったので2回に渡りました。
めちゃめちゃ簡素なロックバンドが恋しいなあ、なんて、前のブログでほざいていたわけですけども、ちなみに私の音楽の入りは、ロックからではなく、ブラックミュージックからでして。
生粋の、根っからの、生まれた時からロックというわけではなく。
それなりに若くしてロックキッズデビューしたものの、厳密には後付けロックです。
私の中で「ロック」というジャンルへの「入り口」は、お恥ずかしながら実はレニー。(前回ブログ参照)
クリームとかドアーズとかフェイセズとか言いたいところだけどさ。それら聞いたのはレニーよりも随分後から。
出会いは子供の頃に遡り。勿論アイドルを聞いてた頃もあったけど、英語の曲が好きで。
カラオケで英語で歌いたいー、と思ったのが始まりだったものの、カーペンターズのように子供ながらに聴きやすく覚えやすい曲よりも、どちらかというと黒い音楽に惹かれまして・・・
ソウルとかR&B、それこそモータウンとか、ジャズのスタンダードとか。エラ、サラ、DeBargeやジャクソン5とか、オーティス、アレサ、チャカとか・・白人だとキャロルキングくらい。
言葉の意味もわからず、耳コピで歌詞をカタカナに起こして、歌おうとしておりました。😓
スローテンポな曲は好きじゃなく、激しい曲や、ファンキーなベースブリブリな曲ばっかり選んでおり。それで、ファンクが好きなのかなあと感じ、次はルーファスとかファンク寄りを好むように。というのが、音楽興味へのスタート。
しかし、黒っぽさ・泥臭いサウンドや、ジャズコード特有の泣きメロが好きだったので、ロックに手を伸ばすものの、なかなかロック音楽にはハマらず。
ギターのリフより、カッティングギターやウッドベースやピアノのサウンドの方が好きでしたし。
ロックつまんねーとか思っていて。(←コラコラ)
当時の私の耳が、まだまだ子供で未熟で、偏ってたんですよね。
ちょこっとロカビリーやサイコビリーにはハマったんだけど。
ロッカって、コントラ持ってるじゃない。それでハマったのではないかと今では分析する。
で、ある日。ふと耳にしたのが、レッチリと、レニクラ。
まさに、黒く泥臭く、重低音が腹に来る、心地よいやかましさ!
ファンクとロックの融合。
音がわかりやすかったんです、ガキ時分の私にとって。
特にレニーさん。どハマり。
あとから思えば、私が最終的に好きと声を大にする事になる往年のアーティスト達から様々なインフルを得て育って音楽家になったのが、レニーというアーティストな訳なので、ハマるのも当然です。
あと、レニーの初期アルバム3枚の頃のルックスって、無茶苦茶好きなラインでして。視覚的にも潤う。
ベルボトムの70年代風のスタイル、ドレッドヘアー、なんか変なクネクネしたダンス、アルバートキングならぬロッカーが持つフライングV、ステージングのバッキングコーラス隊の60年代ショウを彷彿させるコテコテな動き、ヘドバンかのような激しいロックな動き!
一見してファンク・ソウルシンガー(はたまたボブマーリー)にしか見えないのに、ハードロック。
ハードロックなのに、ソウル。モータウンを彷彿させるテイストなのに、音が重くて泥臭い。
黒さ満載なのに、正統でシンプルなロック。
ロックというカテゴリーに属するアーティストにハマれた事が、大人になれたような不思議な気分でした。(笑)
で、あの声。
黒くてソフトで力強くて繊細な声。暗いのにコミックさもある。
時々外すところもたまらん。
無茶苦茶自由すぎるのにもがき叫んでいるよう。魂に突き刺さる!
“Lenny Kravitz – Is There Any Love In Your Heart”
[https://youtu.be/KAveNvDnL_A]
©︎Lenny Kravitz [Youtube]https://www.youtube.com/user/lennykravitz/channels
レニーさんが一世を風靡した3枚目のアルバムから。
アルバムタイトルのAre you gonna go my wayではなくこのMVにしたのは、ドラムのシンディーさんのアフロが、こちらのMVの方が大きかったから。
・・・と、思ったんだが、いかーん。
フライングVを持ってないじゃないか。(笑)
“Are You Gonna Go My Way” – Lenny Kravitz
[https://youtu.be/i5PZQMwL7iE]
©︎Lenny Kravitz [Youtube]https://www.youtube.com/user/lennykravitz/channels
と、言うことでこちら。
1枚目、2枚目も最高なのですが、ビジュアル的には3枚目が好きなので偏りました。
このままドレッドを1メートルくらいまで伸ばして、メデューサのごとく振り回し続けて欲しかった。
「レニクラ」が、私にとって入門しやすいロックの入り口を作ってくれたことで、それ以来、更にジャンルを開拓していき、晴れてロックキッズへと向かっていけたのでありました。
あと、親友の力も大きい。というか親友の力。
旧友であり先輩でもある親友と意気投合?したきっかけが、レニーさん。
親友は、どの時代のどのジャンルでも恐ろしいほどに音楽に精通しており、そのライブラリーたるや恐ろしい量と知識を持っている人なんですが、原点はロックで。子供の頃から音楽マニアだったんですね・・・
ある日、生意気でちんちくりんなガキの私に「どんな音楽聴くの?」と、何気なく聞いてきた事があり、「色々聞くけど、レニーかな」と返したところ、目を輝かせ、友達ビーム✨🚀が出てきまして、そこから友達になり。
同じくレニーの初期3枚のファンであったという親友。その後、レニーのルーツ音楽ほか、これまで自分が聞かなかったジャンルの音楽をがっつり聴かせてくれたんですよね。
まるで宿題のように・・・壮絶な量のCDを無理やり貸されていました。笑
でも、壮絶な量ながらも無駄がなく、良い音楽しかなかった。
親友のライブラリーと力説から、音楽の聴き方が変わり、更に深いジャンルを追求するようになったり、ロックという音楽にも没頭し、夢中になってしまったのです。
ビートルズも、何がどう良いのかを親友に力説されたので、自分の家の棚の奥に眠っていたCDを引っ張り出してきて、改めてファブを聞き直し、追加購入し、追いつく勢いでマニアになっていきました。
私自身、興味の範囲やジャンルの受け入れ間口は広かったけど、それこそ子供ながらの無作為な音探索だった事もあり、的外れも多く。そこに「良い影響」を与えてくれたのが、親友ということになります。
それから音楽の世界が広がった感じ。
ビートルズ縛りで英国に来てキャヴァーンで演奏したり、関連の場所に出没したりで、今やすっかり自称プチ・マニアですが、私のビートルマニアの先生は親友です。
「ビートルズに影響されて音楽始めてイギリスに来たのね」って感じで周囲に思われることも多々ありましたが、全然違っておりまして。
親友に影響されてイギリスの音楽にハマっただけです。はい。
元々の私は、ティナターナーのガニ股キラキラ衣装のステージや、レニーさんのドレッドぶんぶん振り回しや、ロバートプラントのへそ出しベルボ歌唱に憧れてただけで・・・JBのようにステージで倒れてマント被せてもらって立ち上がったりJB’sを指差したりしたかっただけなので・・(←目の付け所が微妙)
音楽とオモロイ事と派手なものが好きな、ただの舞台好き女子でしたのよ。
名盤を開拓し、音楽を聞く耳を深く広げることができたのは、レニクラをきっかけとした出会い・良き友人のおかげなので、その原点には本当に感謝です。
私本人は、自分の好きなコトを仕事にするには足りず趣味に留まりながらも、頂ける仕事を有り難くこなして来ております。ま、ロックキッズの過去を活かした生業をしているわけではありませんが・・
でも、ロックに根付いた原点や、良い音楽をジャンル拘らずに聴き狂っていたというのがあるからこそ、どんな分野でも音楽に携わることが本当に嬉しく心の底からオモロいし、仕事の音源の意図も見えてくるし、ブルーズ人生を謳歌できるんだろうな、と思います。
それに、海外の音楽プロデューサーは、概ね「その道」を通ってきている元バンドマンばっかりですから、例えばちょっとした(ロックに程遠い)広告音楽の仕事を一緒にしていても、ふと音楽雑談をしているときにばっちりツボが合うので、ちょっと見る目変えてくれるので、徳もします。
ツアーによんでくれたりとかね。
仲間意識みたいな感じかも。笑
ロック愛、サウンド愛みたいなものって、フェイクかどうかはわかりますもんね。
“Lenny Kravitz – Heaven Help (Alternate Version)”
[https://youtu.be/2CHH2_PJmgM]
©︎Lenny Kravitz [Youtube]https://www.youtube.com/user/lennykravitz/channels
ということで、長い戯言というか・・感謝の綴りでございました。
こちらもアルバム3枚目より。昔から超好きな曲でね〜
私が10代の時、歌のコンペティションで歌った思い出の歌なんだよね・・
革ジャンに安全靴、トサカ頭に真っ黒な日焼け肌で、これ↑(しかもマイナーコード曲)を歌ったワタクシ。(←もはやトサカ頭の時点でレニーからブレている)
選曲かなり浮いてました。
あ、見た目もね・・・